ウラジオストク3日目④ 市内散策(お土産店・パクロフスキー教会・再び鷲の巣展望台)
博物館から歩いて中央広場まで戻る。
明日は朝の便で帰国なので、お土産は今日中に買うことに。
定番のマトリョーシカを購入。お値段もピンからキリまで、様々な種類が豊富。
お腹の部分の絵が騎士物語になっていて、入れ子にそれぞれ話が続いている物を購入した。
ウラジオストク駅で軽食を取り、時計を見ると、パクロフスキー教会の夕方の鐘の時間に間に合いそうだ。
駅から出ているバスに飛び乗り、教会を目指す。
地図でGPSを追っかけながら教会前で下車、トコトコ小走りで向かうと、ちょうど鐘が鳴り始めた。
美しくもどこか哀愁を感じさせる不思議な音色で、夕暮れを迎えつつある街の景色に溶けていく。
日暮れが迫りつつある一方で、来てからずっと曇りだった天気が良くなって来たことに気づく。日の光自体がとても久しぶりのような気がする。
今日が最終日なのだから、晴れている街を見下ろしたい。
教会からもっと上を目指してブラブラと歩き始める。住宅や高層のマンションが増えてきた。旅行者の自分はちょっと場違いなので目立つが、もっと上へとひたすら進む。かなりキツイ坂道だった。
住宅地は野良猫が多く、異邦人を物珍しく眺めていた。
住宅地の坂道をひたすら登っていくと、海が見えた。
立ち止まって海を眺めていると、ひんやりとした風が息の上がった体を撫ぜて気持ちいい。
なんというとこのない眺めかもしれないが、坂道を登ってきて良かった。この眺めを見たらなんとなくそう思った。
高層マンション群や公園を抜けて歩いていくと、なんとまた鷲ノ巣展望台に辿り着いてしまった。景色の良いところにある訳だから、自然とその方向へ向かっていたのだ。
うっすらと日の光を纏うウラジオストクの街はとても美しかった。